CEマーキング取得費用を削減するためには!

 欧州に電気・電子機器を輸出するには、CEマーキングが必須です。その際に、欧州認証機関の試験を利用した場合には、相当な取得費用が掛かっているのが実情のようです。
 この取得費用を削減するため、下のような「自己検証方法」を
行うと良いと思います。


1.「自己検証方法」を行う
・自己検証(モジュールA)でよい指令として、LVD、EMC指令(下記①,②)があります。
これらの指令では自己検証が基本として規定されています。
・わざわざ、欧州認定機関等を関与しないで、自社検証により、試験等を実施すれば、CEマーキング取得費用を削減できます。
①自己検証でよい指令
  ・低電圧指令(LVD)
  ・EMC指令
  ・無線機器指令(RED)
  ・RoHS指令 等
②規定範囲外の機器は自己検証可能な指令
  ・機械指令
  ・圧力機器指令 等
2.「設計ノウハウを蓄積」して、1回の試験で適合させる
・多くの企業では、EMC&製品安全の知見がないため、何回の再試験や不適合による設計変更が発生しています。
・この状況を改善するためには、対象製品に該当規格に適合する設計ノウハウを習得する必要があります。
・設計ノウハウを蓄積すれば、相当な費用と設計変更費用が削減が実現できます。


参考)1.関連コスト
(1)EU等認定機関利用の認証&試験費用
・EMC:数百万円~(尚。再試験時は更に数倍)
・LVD:数百万円~(尚、再試験時は更に数倍)
(2)自己主体で実施
・EMC:一部でも自社、もしくは設備利用で対処して、コストを削減する。電波暗室を利用すると費用が掛かるので、1回でクリアーする。
・LVD:基本的に、試験設備を持つか、機器をレンタル、もしくは公設試験所で行う。数十万で可能。


参考)2.認定機関が行わない業務内容(メーカが作成するもの)
(1)EMC、製品安全試験等の不適合時の対策支援
・欧州認定機関(NB)、試験所等は支援しません。これは、認定機関、認定試験所は不適合時のアドバイスは禁止されているから、できないのです。
(2)適合宣言書(DOC)、技術文書(TD)の作成について
・欧州認定機関(NB)、試験所等は作成しません。従って、自社で作成しなければなりません。

電気・電子機器のCEマーキングの概要!

CEマークは、欧州(EU)で販売される製品が「EUの法律・規格に適合している旨」を表示するマークです。  「CE」はフランス語の「Conformite Europeenne (英語:European Conformity)」の略

(1)CEマークの目的
①各国ごとの異なる安全認証手続に煩わされることなく、製品を自由に流通・販売することを可能にすること。
②企業に同じ基準を課すことにより、公平な競争を促すこと。
③製品の消費者、使用者に対して、同じレベルの健康、安全、環境に関する保護をする。
*CE markingサイト

(2)メーカ等が製品に実施しなければならないこと。:義務
・製品に関係する「各種の指令(法律)を遵守」しなければならない!
・各指令内で指定する「その製品に関係する規格に適合」しなければならない!
・各指令に適合した製品は「各指令が指定したCEマーク・表示等」、適合宣言書(DOC)、技術文書の作成・保管! など

(3)製造物責任法:一般製品安全性指令(2001/95/EC)に注意!
製品が設計上の欠陥によって人体への障害や物損等が生じた場合には、その製品にCEマークが表示されているか否かに関わらず、製造物責任法(PL法)の問題が発生する場合がある。

(4)市場監視に注意!
・各国では管轄当局、労働組合などが市場監視を実施!
・違反行為 :CEマーキングの不正使用 、構造上の明らかな欠陥、適合宣言書、CEマーク&取扱い説明書の不備
・チェック場所:通関、工場据付、稼動、保安査察、陳列棚、事故、外部通報
・処罰:構造の改善、使用禁止、市場回収、量刑、拘留、起訴、罰金!

*市場監視のサイト(RAPEX: Rapid Alert System for dangerous non-food products